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by dirrrrre

ルカ・トーニ (イタリア / FW )

 数年前、誰がこの男の台頭を予想しただろうか。ルカ・トーニ。27歳で代表デビューを果たし、エースに上り詰めた遅咲きのアタッカンテ(FW)である。
 ドイツワールドカップ欧州予選には8試合に出場し、4得点を記録。ベラルーシ戦ではハットトリックを挙げる活躍を見せ、それを機にスタメンの座を獲得した。ジラルディーノとのコンビはリッピ監督のファーストチョイスになっている。

 トーニの特徴は194cm、89kgとレスラー顔負けの屈強な体。だが、見た目とは裏腹に足元の技術が高く、プレーエリアは幅広い。ポストプレー、チャンスメイク、ゴールゲットをこなす万能型FWだ。
 多様なスタイルはチーム遍歴とともに身に付けたものである。セリエC1のモデナを皮切りに、エンポリ(セリエB)、フィオレンツォーラ、ロディジャーニ(ともに同C1)、トレヴィーゾ(同B)、ヴィチェンツァ(同A)を経て、2001-2002シーズンはブレッシャ(同A)に所属。ロベルト・バッジョと2トップを組み、13得点を挙げる活躍でブレイクしかけたが、翌シーズンはわずか2点に留まった。

 直後、トーニはひとつの決断をする。セリエBのパレルモへ移籍を志願したのである。“勲章”を手に入れるためにカテゴリーを下げ、セリエAへ復帰するというシナリオを描くと、パレルモでは45試合で30得点の大記録を樹立。チームをセリエA昇格に導き、得点王に輝いた。自ら立てたプランを寸分の狂いもなく実現してみせたのである。
 パレルモでの2年目は20得点をマーク。そして2005-2006シーズン、約13億7000万円の移籍金でフィオレンティーナに引き抜かれると、すぐさま結果を出し、リッピ監督の信頼を揺るぎないものにしている。
 ひたむきに努力を重ね、自らの手で未来を切り開いた男。華々しい道を歩いてきた選手が多いアッズーリのなかで、裏街道を経て表舞台へ登場したトーニの経験は心強い。

 イタリアがワールドカップで上位に進出したときは、有能なストライカーがいた。1982年にはロッシ、1990年はスキラッチ。そして、1994年はバッジョ。
 もし、トーニが彼らのようなメシア(救世主)になりえるならば、アッズーリは黄金のトロフィーを手中に収めることができるだろう。
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by dirrrrre | 2006-05-29 20:01